由奈です。
突然の誘い
私は学生の頃、飲食店でバイトをしていました。
その時、達也くんという一つ年上の男性と出会いました。
彼はフリーターでメジャーデビューを目指してるバンドマン。
おしゃれだし、背も高いし、かっこいいしバイト先でもモテていました。
達也くんは、同じお店の地味目な可愛い女の子、絵里と付き合っていました。
あまりシフトが一緒にならなかったので、私はあまり絵里のことは知りませんでした。
二人が付き合ってるのは噂で聞いていたぐらいでした。
私は特に何も思ってなかったのですが、バイトのある飲み会から急に達也くんと仲良くなり始めました。
その時の私は、長年付き合っていた彼氏と別れていた時期でした。
達也くんの事は好きとかではありませんでしたが、バイト仲間と遊ぶことが多くなって遊んでてとても楽しかったのです。
そこには絵里はいつも来ていませんでした。
全く恋愛関係な感じもしなかったのに、急に
「今度家来ない?」
と達也くんが言ってきました。
私は、絵里と付き合ってるのを知っていたので、
「無理だよ。絵里と付き合ってるじゃん。皆で遊ぶならいいけど」
「絵里とはうまくいってないんだよね~もう自然消滅みたいな感じなの…」
若かった私は、この言葉を鵜呑みにしていました。
私自身、若い時は何も考えずチャランポランな所があったのです。(今も変わらず…)
今が楽しければ良し!みたいなね(笑)
そして、人を疑うということを知らなかったのです。
「え、そうなの。もう付き合ってないんだ? じゃあ遊びに行こうかな~」
「うん。じゃ、今度の飲み会の後一緒に帰ろうな!」
押しが強いのもあるし、彼氏もいなく達也くんのことを少しいいなと思ってしまっていた私…
何も考えていませんでした。
超えてはいけない一線を越える!?
そして飲み会当日の夜には、一緒に彼の実家へ向かっていました。
もちろん、皆にバレないように。
彼の実家は古い団地…母一人で達也くんを育て上げたそう。
その母親はその日は家にいませんでした。
達也くんの部屋はとてもおしゃれで綺麗にしてる。
狭いながらもターンテーブルがあったり、アンプがあったり楽器があったり、音楽好きなバンドマンの部屋!って感じでした。
もう夜の一時過ぎ…お互いシャワーだけ浴びて一緒に寝ました。
私は少しドキドキしていましたが、達也くんは手を出してくる様子なし…
「あ~やっぱりそうだよね~…恋愛とかじゃなさそうだもんね…」
と少し寂しいまま眠りにつきました。
(私のことは軽い女と呼んで下さいw)
昼前には起きて、達也くんがパスタを作ってくれました。
なかなか美味しくて、なんだか感激してしまいました。
そこから色んなアーティストの曲や、達也くんのバンドの曲を聴いたり二人で楽しみました。
私の知らない世界をいっぱい知っていて、彼に惹かれるまでに時間はかかりませんでした。
その日は二人で家でゆっくりして、私は帰りました。
もうその時点で間違いなく私は好意を持ってしまっていました。
達也くんのことしか考えなくなっていったのです…
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