由奈です。
携帯を盗み見た日から、私は変わりました。
「絶対に惚れさせてやる」
と決意したからです。
まず変えたもの
私はその時、派手だった服装や髪型から変えていきました。
達也くんも結構派手な感じではありましたが、中身は普通の男の子なのでしょう。
ほんわかしていて女の子らしい子が好きだったんだと思います。
料理が上手くて家庭的で…みたいな典型的なアレです。
まずは、外見から変えていこうと思って髪色も暗くし、服装も男性受けが良さそうな可愛い感じに変えていきました。
そして、とにかく尽くす。
相手の言ったこと、全て受け止めます。
決して反論などしません。
男性が一緒にいたら心地良いだろうなと思う女性を目指しました。
達也くんは女性に母性を求めていました。
幼い頃に母親に甘えられなかったことが影響しているのだと思います。
なんとなく、それには気付いていました。
だから、二人でいる時などはなるべく、子供に接するように無償の愛で包み込むように接しました。
これはかなり心を開かせるポイントだったと思います。
相手の性質を見て、攻めるポイントを抑えるのは重要です。
甘える女性は多くても、甘えさせてくれる女性は少ないですよね。
それは男性にとって必要なのだと思います。
家の近くに大きな公園があって、そこでお弁当を作って持っていったこともあります。
私は全く家庭的な雰囲気がなかったので、達也くんも驚いていました。
大した内容ではありませんでしたが、とても喜んで食べてくれたのです。
それは素直に嬉しかったです。
ライバルに勝てるものを見つける
あと、絵里に勝てるとしたら「音楽」
ライブに来てくれる友達を呼んであげたり、人脈を繋げてあげたり。
クラブやライブに一緒に行って、盛り上がれるのも私だったと思います。
そしてある日、不意をついて私はこう言ってみました。
「結婚したら、〇〇に家建てようよ」
達也くんは一瞬、微妙な顔をしました。
その一瞬の表情で
「まだだな」
「まだ心は絵里にあるな」
と分かりました。
その話はさらっと流して、また私は尽くし続けて様子を見ました。
若気の至り
今から思うと、
「そんなことに時間もお金も使ってないで、新しい人見つけなよ」
と本気で思うのですが、若気の至りってこういうのなんですかね?
私もここまで来たら、負けん気と変な意地があったんでしょうね。
(元の性格もだいぶ災いしてます)
今から思うと、せっかくの若い期間を無駄にしていたなと思います。
でも、人生で無駄な時間ってないのかな。
この期間も必要だったのかな。
もっと年齢を重ねたら歪んでいるけど、それも微笑ましく思えるのかもしれませんね。
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